転職活動では、書類選考はほとんどの企業で実施されます。履歴書や職務経歴書を通して、面接する人材を選んでいるのです。
そのため、書類ひとつで転職活動が成功するかどうか大きく変わってくる可能性があります。
しかし現状「書類選考が全く通らない…」と、落ち込む20代転職者も少なくないはず。
そこで今回は、書類選考の通過率を少しでも高めるために、通らない原因と対策をわかりやすく解説します。
書類選考になかなか通らず悩んでいる人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
転職時の書類選考で採用担当者がチェックするポイントは?
書類選考の通過率を上げるためには、まず企業が書類を通じて何を確認しているのかを理解しておきましょう。
ここでは、書類選考において企業の採用担当者がチェックしているポイントを大きく3つに分けて解説します。
採用担当者のチェックポイントを知っておくことで、自分の書類をより客観的に判断しやすくなるぞ!
これまでどんな経験をしてきたのか
企業は応募書類から、これまでどんな経験をしてきてどんなスキルを持っているのかをチェックします。
そこで好印象を持ってもらうためには、ただ情報を並べるだけでなく企業に対してどう貢献できるのかが伝わるように、わかりやすく自分のキャリアを伝える必要があります。
その際、数字やプロジェクトの規模感など具体的に伝わる指標を用いて根拠を持たせるようにしましょう。読み手の採用担当者が、よりイメージしやすい工夫をしてください。
「えっ?それってすごいの?どうなの?」って経歴を自信満々で書くのは、逆効果なのでやめておこう…!
これからどんな事をやってくれそうか
前述したこれまでの経験などから「自社ではどう活躍してくれるのか」を判断します。
応募先企業の理念や価値観をしっかり把握し、それに呼応する自己PRやエピソードを具体的に記載してアピールしましょう。
なぜその業界なのか、なぜその会社でなければいけないのかなど、熱意やビジョンが伝わる内容にすることで「貢献してくれそう」と好印象を与えられます。
企業の社風や求める人材にマッチしていることが伝わる書類に仕上げよう!
社会人としてのマナーが備わっているか
当たり前ですが、書類全体に誤りや漏れがないかという部分は重要なポイントです。
誤字脱字や記入漏れがないかだったり、証明写真のサイズは指定通り貼れているかだったり、内容だけでなく細部までチェックされます。
書類が丁寧に準備されていれば、正確かつ誠実に仕事ができる人材という印象に繋がるでしょう。
そのため、書類に不備があるとその時点で不採用になってしまう可能性があるので、十分注意して丁寧に仕上げましょう。
書類選考が全く通らない?!6つの原因を徹底解説
書類選考が全く通らないと、自信もなくなりますし不安が続きますよね。
しかし、書類選考がなかなか通らないのには何かしら原因があるはずです。しっかり分析し、改善していくことが書類選考合格への第一歩です。
ここでは、書類選考が通らない原因を6つ紹介します。当てはまる点がないか、ひとつずつチェックしてみてください。
原因① 応募書類に不備や問題がある
応募書類の不備や記入方法に問題がある場合、書類選考に通らない可能性が高くなります。
前述したように、応募書類の不備は「今後の業務も丁寧におこなってくれないのでは」という印象を与えてしまうかもしれません。
また、書類に空欄を残したまま提出することもできるだけ避けましょう。記入内容が特になくても、「特にありません」と記載するのがおすすめです。「貴社の規定に従います」と書くと、より丁寧な印象になります。
原因② 志望動機が弱く入社意欲が伝わらない
志望動機が企業に合った内容や熱意が伝わる内容でなかった場合、書類選考に通りづらくなります。
志望動機が定型文だったり、複数企業で同じような文章を使いまわしていたりすると、入社意欲が伝わらず採用担当者の目には留まらないでしょう。
企業によって求める人材は全く異なります。それに合わせて、自身の経験やスキルがどう活かされ、いかに応募企業でなければならないのかが伝わる内容にする必要があります。
どの企業も同じ内容で書類を作成していると、内容で見抜かれてしまうぞ!
原因③ 経験やスキルが足りていない
企業が求める経験やスキルが、自分に足りていないことが原因で書類選考に通らないケースもあります。
中途採用は、多くの場合即戦力として求められるため、求人の募集要項や必須条件をよく確認して、自分が条件を満たしている企業に応募するようにしましょう。
たとえば、学歴指定があったり募集している職種の経験が3年以上ある人に限定されていたりするパターンがあります。
転職エージェントに相談して、自分の経験やスキルにマッチする求人を紹介してもらうのもおすすめ!
原因④ 企業が求める人物像に当てはまらない
企業には、それぞれ理念や価値観が存在します。それにマッチする人物像を企業は求めているわけなので、志望動機や自己PRなどからミスマッチと判断された場合、書類選考で落とされてしまう可能性があります。
社風が合わず強みを発揮できない、または企業研究が足りていないと見なされてしまうのです。
応募先企業についてはよく調べ、そこの社風や考え方、求める人物像に沿ったアピールを意識しましょう。
求められる人物像にマッチする企業の方が、自分自身も強みを活かせるチャンスの幅が広がるぞ!
原因⑤ 転職回数が多い
転職回数が多いと、どうしても早期退職のリスクを懸念されてしまいます。
企業はやはり長期的に会社に貢献してくれる人材を探しているため、転職回数が多い人は「どうせすぐに辞めてしまうのでは」と危惧されてしまうのです。
一般的に、20代の転職回数として3回以上転職している場合、企業側に多いと思われてしまうでしょう。
とはいえ、書類上で転職回数に嘘をつくことは絶対にしてはいけません。最終キャリアとして長く勤める意欲があることをしっかりアピールしましょう。
原因⑥ 空白期間が長い
前職を辞めてからの期間(空白期間)が長い場合、企業にとって働く意欲が低いと見なされてしまい書類選考に通らないこともあります。
また、ブランクが長いことで「仕事の感覚がなかなか戻らないのでは」「本当に自社に貢献できるのか」とマイナスなイメージがつきやすいのも事実です。
転職回数同様この場合も経歴に嘘はつけないので、空白期間に何をしていたのかを書類上でしっかり説明しましょう。
キャリアアップに向けた資格取得やスクールに通っていたケースなどは、空白期間があっても好印象です。
今は問題なく長く働けることも伝えておこう!
書類選考で不採用にならないための対策3選
では、書類選考の通過率を上げるためにはどのような対策をしたらよいのでしょうか?
ここでは、書類選考が通るようになる方法を3つ紹介します。以下のポイントを押さえて書類を作ることで、書類選考の通過率が向上することでしょう。
企業研究&自己分析を徹底しておこなう
企業研究と自己分析は、書類選考に通過する上で非常に重要です。
企業ごとに、求める人物像・企業理念・社風・現在のミッションや今後のビジョンは異なります。
企業に「自社で働いてほしい」と思ってもらうためには、企業に合ったキャリアやスキル、人物像が必要となります。
企業について入念に調べ、自分のキャリアや強みとも改めて向き合うことで差別化が図れ、志望動機や自己PRにより厚みが出るでしょう。
説明会や面接時には、積極的にコミュニケーションを取ろう!
企業ならではの社風を掴めるとともに、具体的なエピソードを盛り込めるようになるよ!
自分自身の強みやスキルを活かせる企業に応募する
自分に合った企業に絞って応募するのも、書類選考の通過率を上げる方法の一つです。
自分の持つ経験やスキルが、企業の求める条件と合っていないことが原因で不合格となるケースが多いと述べてきました。
応募する企業を見直し、自分の強みを発揮できそうだったり経験を活かせそうだったりする企業を探すことがポイントです。
応募書類にも、企業が求めるスキルにマッチする強みを記載するようにしよう!
第三者に書類をチェックしてもらう
書類が完成したら、自分自身で最終チェックするのはもちろんですが、第三者に見てもらうのもおすすめです。自分では気付けなかった間違いが見つかる可能性があります。
また、第三者の視点で見てもらうことで客観的な意見が得られるので、正しく読みやすい文章になっているかどうかも確認できます。
1人だけではなく、複数人に見てもらうとまた違った気付きが得られるかもね!
まとめ
転職活動において、書類選考は第一関門ともいえる重要なステップです。
自己分析や企業研究をしっかりおこない、企業にマッチする内容に仕上げることで通過率は上がります。
その際、誤字脱字などの書き損じには十分気をつけましょう。
書類選考で不採用になったときは「なぜ通らなかったのか」「どこをどのように改善すればよいのか」を、この記事を参考にして分析し、必ず次に活かしてくださいね。
↓↓ 公式LINEにて無料で転職相談受付中! ↓↓