転職の際の履歴書の書き方とは?
正しい記入法を項目ごとに解説!

転職

「転職しよう」と決めて、応募したい企業が決まったら、作成しなければいけないのが履歴書。
履歴書はほぼフォーマットが決まっていますが、「どうやって書けばいいの?」と困ってしまう人も少なくありません。

転職活動は、実際に採用担当者と話すことができる面接が何より重要と考えられていますが、実は履歴書も非常に重要なポイントとなります。履歴書を読んだ採用担当者に「この人の話を聴いてみたい」と思ってもらわなければ面接にまでたどり着けません。

本記事では、転職の際の履歴書の書き方や履歴書を書く際のポイントについて解説します。

転職は履歴書で最初の印象が決まる!

履歴書は、企業にとって、応募者の情報や志望動機など確認・把握するための非常に重要な書類となります。履歴書1枚で応募者の基本的な情報がすべて確認できる、効率的な書類となっています。

応募者からすると「何枚も履歴書を書くのはめんどくさい!」と思うかもしれませんが、応募者側からすると履歴書はあなた自身を知ってもらう入口のような役割をしています。

飲食店などのお店を想像してみてほしいのですが、入ろうとしたお店の入口がゴミで溢れかえっていたらどうでしょうか?おそらく、嫌な気分になってお店に入ろうとはしないと思います。それと同じで、企業の採用担当者も履歴書を見た際に、非常に字が汚くて雑な履歴書だと、その応募者とはあまり話したい気分にならないと考えられます。履歴書1枚であなたの最初の印象が決まるのです。

転職の際の履歴書の書き方

履歴書1枚であなたの最初の印象が決まってしまいますが、しっかりと採用担当者にアピールできる履歴書であれば非常に転職活動が有利になります。効果的な履歴書を作成するには、きちんとルールやマナーを守り、ポイントをおさえて書くことが重要となります。ここからは、転職の際の履歴書の書き方について項目ごとに解説します。

個人の基本情報

個人の基本情報とは、氏名や住所、生年月日などのことで、履歴書では最初に目に入る部分です。大きく第一印象を左右する部分でもあるので、正しく丁寧に記載しましょう。

氏名

氏名は、姓と名の間にスペースを空けて記入をしましょう。スペースを空けなければいけないといったルールはないですが、履歴書を目にした人が見やすくするためです。「ふりがな」とある場合はひらがなで、「フリガナ」とある場合にはカタカナで記入します。
また、氏名は戸籍に登録されている正確な字を記入しましょう。例えば、戸籍上が「髙橋」の場合、「高橋」と新字にせず「髙橋」と書きましょう

住所

住所は、都道府県から正確に記入し、番地は「〇丁目〇番地〇号」と記入しましょう。「〇ー〇ー〇」のように略さないほうが良いです。ふりがなは、番地を除く町名、マンション名などの建物名まで書きましょう。

生年月日

生年月日は、西暦もしくは和暦どちらで記入しても構いません。ただし、生年月日を和暦で書いた場合は、履歴書全体を和暦で書くなど、統一をするようにしましょう。

学歴・職歴欄

学歴・職歴欄は、一般的に1つの欄になっていることが多いです。そのため、1つの欄に学歴→職歴の順で書くようにしましょう。

学歴

欄の1行目の中央に「学歴」と記載し、学歴を古い順に記入していきましょう。
最終学歴が高校入学以上であれば、「〇〇高等学校 卒業」からで問題ありません。学校名は「中学校」「高等学校」など正式名称で記入してください。「○○県立」や「○○市立」なども省略せずに記入しましょう。私立の場合、「私立 ○○高等学校」と記入するのが一般的です。学科、学部、コース、専攻なども正確に記入するようにしてください。

職歴

学歴を書き終えたら、1行開けて中央に「職歴」と記載し、職歴を古い順に記入していきましょう。入社・退社歴を上から古い順に、正式名称で社名を記入します。「(株)」「(有)」のように省略せず、「株式会社」「有限会社」と正しく記載しましょう。
退職歴を記載する際、詳しい退職理由までは履歴書に書く必要はありませんが、「一身上の都合により退職」、「会社都合により退職」など簡単に理由を記載します。
働きながら転職活動を行っている場合は、入社歴などを書いた後、「現在に至る」もしくは「在職中」と記載します。

学歴・職歴がすべて記載できたら、最後に「以上」と右端に記載します。

免許・資格欄

免許・資格欄は、記載する順番に決まりはありませんが、採用担当者は仕事に必要なスキルや知識、活かせる資格があるかどうかをチェックするので、応募する企業の仕事内容に役立つものから記載すると良いアピールとなります。また、記載できる免許や資格が多いことによって勤勉さをアピールできる可能性もありますが、応募する企業の仕事内容にあまり関係がない免許・資格が記載されていると、「他の会社の仕事の方が向いているのではないか?」といった印象を与えてしまう可能性もあります。そのため、記載する免許や資格は取捨選択したほうが良いでしょう。

免許・資格は、正式名称で記載します。例えば、「普通運転免許」ではなく、「普通自動車第一種運転免許」と記載するようにしましょう。

志望動機

転職活動で非常に重要となるのが、この志望動機です。履歴書に記載したことを踏まえて、面接の際にもしっかり深堀される可能性があります。履歴書の志望動機には、以下のような点をおさえて記載しましょう。

  • なぜその企業・仕事に応募したのか
  • なぜその仕事がしたいのか
  • 将来的にどんなことをしていきたいのか
  • その企業に自分がどのようにマッチしているのか
  • 自分のスキルを仕事でどのように活かせるのか

正直、何も準備をせずに志望動機を書くのは難しいと思います。そのため、応募先企業の調査や業界の調査を行ったり、自分のスキルと企業のマッチングポイントを考えたりなど、良い志望動機を書くための時間を作りましょう。どれだけ華々しい志望動機を書いたとしても使いまわしの内容では熱意が伝わらない可能性が高いです。企業の採用担当者は、「熱意を持って長く活躍してくれる人財を探す」ことを考えているので、熱意が伝わる志望動機をしっかりと考えるようにしましょう。

自己PR欄

志望動機同様に、自己PRも履歴書において非常に重要となります。ただ自分のPRをするのではなく、応募する企業で活かせる経験や、仕事においての前向きな姿勢を表現できるような自己PRを記載しましょう。自己PRにおいても採用担当者は、「自社で長く活躍できる人財か」「社風にマッチングできる人財か」ということを考えてチェックしています。

また、自己PRも、応募先企業の調査や仕事内容の調査を行った上で記載することをおすすめします。その企業の信念としていることや重要視していること、目指している未来などを理解することで、改めてどのような人材を求めているのかを考えることができるでしょう。どのような人材を求めているのかを考えることができれば、それに合わせた自己PRを記載すると効果的です。

本人希望欄

履歴書の本人希望記入欄は、給料や職種、勤務時間、勤務地などついて希望があれば記入する欄です。複数の職種を募集している企業へ応募する場合に希望職種を記載したり、働きながら転職活動を行っている場合に応募企業への入社可能日を記載したりなど、必要な事項を記載しましょう。

ただし、給与や休暇などの待遇面は、原則記載しないようにしましょう。まだ面接にも進んでいない履歴書の時点で「給与はこのくらいほしい」といった気持ちで記載すると、採用担当者の印象はあまり良いものにならない可能性があります。ただし、健康状態などによって勤務に影響がありそうな場合は、記載をしておくのがマナーとなります。

もし、本人希望記入欄に記載することが無い場合は、基本的には 「貴社の規定に従います。」 と書くのがマナーです。

転職の際の履歴書の3つのポイント

転職の際の履歴書の書き方について項目ごとに解説しましたが、限られた履歴書の枠内ではさらにポイントをおさえることで、採用担当者に良い印象を与えることができます。細かな部分にはなりますが、細かな部分をきっちりとしておくことで採用担当者にも誠実さをアピールできるかもしれません。

応募企業に向けた履歴書を書く

前述していますが、履歴書は応募する企業に向けた履歴書を書くようにしましょう。転職活動中は応募する企業が多くなる場合もあるため大変ですが、同じような志望動機などを使っても中々上手くいかない可能性が高いです。応募する企業が求めている人財を調べたり、自分のスキルや経験がどのように応募する企業で活かせるかなどを考えたりして、応募企業に向けた履歴書を作成しましょう。そうすることで、採用担当者から見ても魅力的な人財だと判断してもらえるようになります。

丁寧な書き方で好印象を与える

冒頭で伝えたように、履歴書はあなた自身を知ってもらう入口のような役割をしています。そのため、丁寧な書き方を心がけて履歴書を書くことで、応募企業に好印象を持ってもらえる可能性があります。字の綺麗さや志望動機・自己PRなどの充実さ、誤字・脱字が無いかなど、細かな部分ではありますが、企業はこのような細かな部分を確認して「ビジネスマナーや教養は身についている人物か」などを判断します。履歴書を書く際は、丁寧さを心がけて作成しましょう。

証明写真も印象の良いものを

履歴書の証明写真にも配慮しておきましょう。文字が多い履歴書を見た際に、パッと目に入りやすいのがこの証明写真です。そのため、第一印象が決まるポイントの1つとも言えます。

証明写真の写真サイズは一般的に最大縦4cm×横3cmのもので、3カ月以内に撮影したものを使用します。胸から上の正面のアングルで顔が髪などで隠れないようにしましょう。証明写真は採用担当者の印象を大きく左右するため、できる限り気を配ったものを用意することが大切です。そのため、写真館・フォトスタジオでの撮影、スピード写真機での撮影で写真を準備することをおすすめします。

まとめ

本記事では、転職の際の履歴書の書き方や履歴書を書く際のポイントについて解説しました。履歴書は、採用担当者にあなたの第一印象を与える重要なものです。細かな部分を疎かにしてしまうと、それだけで良くない印象を与えてしまう可能性もあります。

丁寧に履歴書を書くことはもちろん、応募する企業の求める人材にマッチするような要素を取り入れて記載していくことで、効果的に転職活動を進めることができます。履歴書を最大限活用して転職活動を成功させましょう。

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