転職活動は何社受けるべき?
複数応募の注意点やメリット・デメリット

転職

転職活動において複数の企業に応募して選考を進めることは、効率が良く多くの転職者がおこなっている方法です。

しかし「何社受けるべきなんだろう」と疑問を持つ人も多いはず。

この記事では、転職する人が平均何社ほど応募してどのくらいの通過率なのか、複数応募の注意点やメリットデメリットなど、詳しく解説します。

転職活動で何社受ければよいのか迷っている人は、ぜひ最後まで読んでくださいね。

結論:応募数の目安は10件程度がベスト!

株式会社マイナビによる「転職動向調査2024年版」では、転職活動での平均応募社数は8.8件であることが発表されています。

そのうち面接まで進んでいる数は平均3.6件、内定を獲得している数は1.6件とのこと。この数字からも判断できるように、面接通過率は30〜50%と一般的にもいわれています。

とはいえ、転職活動の方向性や状況、書類選考の通過率などによってもベストな応募社数は異なってくるので、あくまで目安にしてください。

また、未経験の業界・職種に応募する際の書類選考通過率は平均よりも低くなる可能性が高いため、その場合はもう少し応募数を増やすのも一つの方法です。

書類選考の通過率を上げる方法はこの記事を参考にしてね!
転職の書類選考が通らない20代必見!落とされる原因&対策を解説!

転職活動で複数応募するときの注意点

転職活動では複数の企業に応募した方が効率は上がりますが、闇雲に母数を増やせばよいわけではありません。

ここでは複数応募する際に気をつけるべきポイントを解説します。

注意点①:企業の優先順位を決める

複数応募する際は、企業の優先順位を明確にしておくことが重要です。

応募する目的や条件を設定して、満たしている企業から優先的に転職活動を進めるとよいでしょう。

たとえば年収や年間休日日数、勤務地までへの通勤距離など、譲れないポイントを決めてください。

クリアしているポイントが多い企業から優先することで、書類や選考準備、スケジューリングなどがスムーズに進みます。

転職3兄弟
転職3兄弟

第一志望企業で後悔なく確実に自己アピールできるよう、練習として他の企業を優先的に面接しておくのも一つの手だぞ!

注意点②:スケジュール管理をしっかりする

スケジュール管理に気を付けるのも、複数の企業に応募する際のポイントです。

転職活動において、面接日を変更しないのは基本のことなので、日程の確保や余裕をもったスケジューリングが重要です。

とくに現職の仕事をしながら転職活動を進める場合は、充てられる時間が限られるため十分注意してスケジュール管理をする必要があります。

転職3兄弟
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面接日時の再調整をお願いすることで、入社意欲が低いと見なされてしまうことも…!

注意点③:入念に準備ができるよう適切な応募数にする

複数応募によって内定の確率が上がる場合もありますが、応募数が多ければ多いほどよいわけではありません。大切なのは、量よりも質です。

多数企業の選考を詰め込みすぎてしまうと、一つひとつの企業研究や面接準備に十分な時間が取れずに疎かになってしまう可能性があります。

その結果、どの企業も内定に至らないという事態になってしまうかもしれません。
万全の準備で臨める状態であるのが適切な応募数なので、闇雲に応募するのではなくしっかり企業研究した上で応募先は絞り込みましょう。

複数企業に応募するメリット&デメリット

複数応募には、メリットもデメリットもあります。

双方をきちんと理解した上で、無理のない転職活動を進めるようにしましょう。

メリット:選択肢が増えて自分に合った企業を見つけられる

複数社に応募する一番のメリットは、転職の選択肢が増えるためさまざまな企業を比較しながらベストな転職先を見つけやすいことです。

異なる業種であればもちろん、同じ業種でも企業によって理念や価値観、労働条件や職場環境は全く異なります。

それらを比較検討することで、自分にマッチしているかどうかをより判断しやすくなります。

企業研究だけでは掴みにくい職場の雰囲気などは、実際に面接などで企業に行かないとわからない部分なので、多くの企業に足を運ぶことも大切です。

転職3兄弟
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選択肢が複数あると、心にも余裕が生まれやすいよ!

デメリット:準備期間が足りず対策が十分にできなくなる

反対に応募数を増やしすぎると、準備に時間を割けず企業研究や面接対策が不十分になってしまう可能性があります。

短期間に選考が集中してしまうと準備が疎かになってしまうだけでなく、精神的にも肉体的にも負担が大きくなってしまいます。

結果として、第一志望など志望度が高い企業も対策が疎かになってしまうのは本末転倒です。
転職活動は、丁寧な企業研究や自己分析など事前準備が重要なので、適切な応募数に絞ってしっかりと対策ができるよう余裕をもちましょう。

転職活動で複数応募した方がよい人の特徴

転職の方向性や事情によっては、複数応募が向いている人がいます。

ここでは、複数の企業に応募した方がよい人の特徴を3つ紹介します。

未経験の業界・業種に転職したい

経験が浅い場合や未経験の業種に転職したいと考えている人は、複数応募が向いています。

中途採用では一般的に即戦力となる人材が求められるので、未経験だったりアピールできる実績がなかったりするとその時点で不採用となってしまう可能性があります。

したがって、少しでも選考に通過する可能性を高めるために複数企業に応募するのがおすすめです。
そうすることで、未経験だったとしても前職の経験やスキルにポテンシャルを感じて評価してくれる企業に巡り会えるかもしれません。

転職3兄弟
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そのためには、経験を活かしてどう貢献できるのかを根拠をもってアピールすることが重要だぞ!

転職活動に失敗したくない

転職活動に失敗するリスクをできる限り減らしたい人も、複数の企業に応募しておくのがおすすめです。

冒頭でも述べたように、面接通過率は30〜50%といわれています。そのため、1社や2社程度では内定を得るのが難しいと考えられるでしょう。

どうしても入りたい企業がある場合は1社に集中するのも間違いではありませんが、万が一そこに落ちてしまえば再度一から転職活動をおこなう必要があります。

転職活動をやり直すリスクを回避するためにも複数応募しておくことで、時短にもなりますし「次がある」という点で心に余裕をもつことも可能です。
また、複数の選考を繰り返すことで、面接に慣れ自然な自己PRができるようになったり、新たな自分の強みを発見できたりして、転職失敗のリスク回避につながります。

たくさんの業種や企業を比較して選択肢を広げたい

さまざまな業界や業種を比較して転職の選択肢を広げたいと考えている人は、複数の企業に応募しましょう。

多くの企業の選考を同時に受けることで、比較検討しやすくより自分にマッチした企業を選びやすくなります。

とはいえ「その企業で何がやりたいのか」「転職して何を叶えたいのか」といった自己分析がしっかりできていないと、選ぶ上で軸がブレてしまいます。

多くの業種や企業に応募する際は、一貫した軸を前提に比較することで失敗しにくいでしょう。

転職活動で複数応募しない方がよい人の特徴

応募企業数は多ければ多いほどよいかというと、そういうわけでもありません。

自身の転職の方向性によっては、応募先を絞った方がよいこともあります。

ここでは、複数応募しない方がよい人の特徴を3つ紹介します。

転職条件のこだわりが強い

「これは譲れない」という条件がある人やこだわりが強い人は、応募企業を絞って転職活動をするのがおすすめです。

自分の転職条件を満たす企業に絞り、優先順位をつけた上で転職活動を進めることで軸がブレにくく、マッチする企業を見つけやすいでしょう。

ただし、条件を絞りすぎてしまうと選択肢が狭まりなかなか応募先が見つからず、転職活動が長引いてしまう可能性があります。
そのため、必ずしも1社に絞るのではなく、自己分析をしっかりした上で第二、三志望くらいまで選定しておくことでスムーズに進められます。

転職3兄弟
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転職によって得たいものは何なのかを明確にしておくことが大事だよ!

現職と同じ業界・職種に転職したい

いま働いている企業と同じ業界・職種への転職を考えている人も、応募企業は絞って転職活動をした方がよいといえます。

業界の知識や自分の仕事内容について解像度が高いはずなので、自身の経験やスキルに関するアピールもしやすく内定確率も上がります。

しかし、経験や知識があるからといって必ずしも転職活動が一発でうまくいくとは限りません。万が一選考に落ちてしまっても焦ることのないよう、いくつか候補を挙げておくのもおすすめです。

忙しくて転職活動の時間がなかなか取れない

現職が忙しかったり時間がなかったりして、転職活動の時間がなかなか取れない場合も、応募先を絞り込みましょう。

時間が取れないのに応募数を増やしてしまうと、企業研究や書類作成、面接対策などが十分にできません。スケジュール調整も難しく、面接日程を変更しなければならなくなる可能性もあります。

無理をしながら転職活動をすると、判断能力も低下し納得のいく結果を得られなくなります。

時間はないけど複数応募して転職活動を成功させたいという人は、転職エージェントを活用するのがおすすめです。

アドバイザーがつき、希望に沿って企業を紹介してくれたり内定までフォローしてくれたりするので、忙しい人にはぴったりなサービスです。

転職活動で応募しすぎた!対処法は?

複数応募する中で、応募しすぎたと後悔することもあるでしょう。

その場合、無理をして進めたり何となくでこなしたりしてしまうと、転職失敗につながりかねません。

応募しすぎたと感じたら、まずは優先順位を決めて優先度の高い企業から選考に進むのがおすすめです。

順不同で面接を受けてしまうと、志望度の高い企業が後回しになり転職活動が長引く可能性があります。

そして、優先度の低い企業は選考辞退することも視野に入れましょう。注意しなければならないのは、辞退する場合は必ず早めに連絡をすることです。

メールでも問題はありませんが、直前に決めた場合は電話で直接伝えるのがビジネスマナーとして無難でしょう。

これまで時間を取ってくれたことに対する感謝と誠意を込めて、誠実に対応するのが大切です。

転職3兄弟
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理由を述べる場合は「一身上の都合」などの表現でも大丈夫!

まとめ

転職活動をするにあたって、何社受けるべきなのかは誰しもが持つ疑問のはず。

平均応募数や選考通過率から判断すると、およそ10社ほど応募するのがベストであることがわかりました。

ただ、あくまでも目安であり自分の状況に合わせて応募先を決めることが重要なので、本記事をよく読んで無理なく計画的に転職活動を進めるようにしましょう。

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