転職活動において、面接は避けては通れない関門です。「最初の5分で決まる」といわれるほど第一印象は大切なので、マナーはしっかりと抑えておきましょう。
特に転職は学生からの新卒採用とは異なり、社会人経験がある人の採用が基本です。そのため、基本的なマナーはできていて当然と思われているものです。
それでも、面接の際の入退室マナーや面接中の姿勢など「いまいち自信がない」「改めて確認しておきたい」という人は多いはず。
そこでこの記事では、転職面接におけるマナーと服装など身だしなみマナーも紹介します!
受付・入室・面接中・退室のステップごとにそれぞれでポイントとなるマナーを解説するので、転職活動中で面接を控えているけど不安があるという人はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
基本マナーを完璧に抑えて、面接官に好印象を残そう!
転職面接における基本マナーを流れに沿って抑えよう!
転職面接において必要な基本マナーを、面接当日の流れに沿って4つのステップごとに解説します。
- 【STEP1】訪問・受付のマナー
- 【STEP2】入室時のマナー
- 【STEP3】面接中のマナー
- 【STEP4】退室時のマナー
【STEP1】訪問・受付のマナー
面接会場に訪問して受付する際のマナーを3つのポイントで紹介します!
- 10分前には到着しよう
- 遅刻は絶対NG!やむを得ないときはすぐに一報を
- コートは受付前に脱いでおこう
10分前には到着しよう
約束時間の10分前には会場に到着し、5分前には受付が済ませられるようにしましょう。
遅刻に注意するあまり早く到着しすぎてしまうケースもあり得ますが、早すぎる到着もマナー違反となる恐れがあるため気をつけてください。
受付では「〇時に〇〇部署の〇〇様と面接のお約束をさせていただいております、〇〇(自分の名前)と申します。」と声をかけ、担当者に取り次いでもらいましょう。
早すぎず遅すぎず到着するのがベストだぞ!
遅刻は絶対NG!やむを得ないときはすぐに一報を
大前提、遅刻は厳禁です!社会人として、約束の時間を守ることは当たり前です。
しかし、万が一交通機関のトラブルなどでやむを得ず遅刻してしまいそうなときは、必ず電話にて速やかに連絡を入れましょう。
遅刻の理由と到着する予定の時間を伝えてください。正当な遅刻の理由であれば、調整して面接を受けさせてもらえる可能性があります。
面接の前後にも、きちんと謝罪をし可能な限り悪い印象を残さないようにすることが大切です。
コートは受付前に脱いでおこう
冬場の面接ではコートやマフラーを着用していく人も多いでしょうが、受付に到着する前、できれば建物の入り口前で脱いでおきましょう。
脱いだコートは丸めるのではなく、シワのないよう折りたたんできれいに腕にかけてください。
逆に夏場で汗をかいている場合は、ハンカチなどでしっかり拭いてから受付に向かうようにするのがおすすめです。
【STEP2】入室時のマナー
いざ、面接室に入室する際のマナーを3つのポイントで紹介します!
- ノックは3回しよう
- ドアを閉めるときは背中を見せない
- 最初のあいさつをしよう!着席は指示があってから
ノックは3回しよう
面接室に入室するときは、必ずノックをしてからドアを開けるようにしてください。その際、ノックの回数は3回が一般的です。2回はトイレなどで空室確認として使われるため、失礼にあたります。
3回ノックをし「どうぞ」など返事が返ってきてからドアを開け、面接官に対して一礼をして「失礼します」と言いましょう。
入室の際「失礼します」と言うタイミングに悩む人も多くいますが、ドアを開けた直後がベストです。
また、ドアはドアノブの位置と反対側の手で開けましょう。(例:ドアノブが左側なら右手で開ける)
面接室のドアが開いたままの場合は、ノックはせずに「失礼いたします」と入り口の手前で声をかけてから一礼をしよう!
そして入室を許可する返事がきてから入室するぞ!
ドアを閉めるときは背中を見せない
入室する際に開けたドアは必ず閉めましょう。そのときの閉め方にも注意が必要です。
面接官に背中を向けて閉めるのはマナー違反です。ただし、後ろ手で視線を向けずに閉めるのも失礼にあたります。
ドアに対して斜めに立つようにして、自然にドアを閉めましょう。
大きな音を立てないよう、静かに閉めること!
最初のあいさつをしよう!着席は指示があってから
入室したら、椅子の横に立ち「〇〇(名前)と申します。本日はお忙しいところお時間いただきありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。」とあいさつをし、お辞儀しましょう。
お辞儀の角度は30度程度が目安です。あいさつしながらではなく、言い終えてからゆっくりと一礼するようにしてください。
その後、面接官から着席の指示が出てから「失礼いたします」と一言かけて着席します。かばんは持っている手側の床に置き、コートがある場合はかばんの上か背もたれにきれいにかけましょう。
机があってもその上に荷物などを置くことはないように!
【STEP3】面接中のマナー
実際に面接が始まってから気をつけるべきマナーを3つのポイントで紹介します!
- 椅子に座る姿勢に気をつけよう
- 受け答えは面接官の目を見て結論から話そう
- 名刺を渡されたら受け取って左側に置いておこう
椅子に座る姿勢に気をつけよう
椅子に座ってからは、背水を伸ばして浅めに腰かけるのがポイントです。細かい部分が男女によって多少異なるため、注意してください。
男性は、両膝を軽く開き両手は軽い握りこぶしの状態で膝上に置きます。女性は、両足を揃えて手は膝上で重ねるようにして置きましょう。
猫背、足組み、腕組みなどが癖づいている人は、マイナスイメージのため十分に気をつけてください。
不必要に髪を触りすぎたり、キョロキョロしすぎたりするのもNG!
受け答えは面接官の目を見て結論から話そう
座り方や姿勢はもちろんですが、実際に受け答えするときの印象も非常に重要です。
まずは面接官の質問を最後までしっかり聞き、答える際は一拍置いてから結論から話すことを意識して答えましょう。
面接官はその質問によって「何を知りたいのか」を考えて、結論から簡潔に伝えることで、コミュニケーションも円滑に進み好印象を与えられます。
相手の話を聞くときも自分が話すときも、面接官の目を見て笑顔でハキハキと受け答えすることがポイントです。
目を見ると緊張してしまうという人は、相手の眉間や鼻のあたりを見るといいよ!
名刺を渡されたら受け取って左側に置いておこう
面接官から名刺を渡されるケースも度々あります。名刺を出されたら「ありがとうございます。頂戴いたします。」と目を見て言いながら両手でしっかりと受け取りましょう。
数秒名刺に視線を落とし、名前を覚えます。そして受け取った名刺はすぐにしまわずに、面接中も自分の左側に置き、複数枚ある場合は座っている人の順番に並べます。
名刺を渡されても、自分の現職または前職の名刺を渡す必要はありません。
一つひとつの基本のビジネスマナーが、好印象を与えるポイントだぞ!
【STEP4】退室時のマナー
面接が終わり気が抜けてしまうタイミングかもしれませんが、最後の最後まで気を引き締めておくことが重要です!
面接室から退室する際のマナーを3つのポイントで紹介します!
- 立ち上がったらまずは一礼しよう
- 最後にドアの前でもあいさつしてから退室しよう
- 退出後も気を抜かない!見送られる場合はどうする?
立ち上がったらまずは一礼しよう
面接が終わったら、椅子の横に立って「本日はお忙しい中お時間をいただきましてありがとうございました。」とあいさつしてから一礼しましょう。
最後の一礼は、面接官の目を見てあいさつを言い終わってから最敬礼とされる45度の角度でお辞儀をするのがマナーです。その後、ドアの前まで向かいます。
名刺を受け取っている場合は、置いて帰らないように注意してください。退席前に慌てずに名刺入れにしまい、席を立ちましょう。
コートやマフラー、傘などを持っている場合も忘れ物がないように気をつけよう!
最後にドアの前でもあいさつしてから退室しよう
ドアの前まで到着したら、入室時と同じようにドアノブの位置とは反対の手でドアを開けます。このときも、できる限り面接官には背中を向けないようにしましょう。
そして「失礼します」と言い、再度一礼してから退室します。
部屋を出たら、また逆の手を使ってドアを閉めます。なるべく音を立てないよう、静かに閉めてください。
退出後も気を抜かない!見送られる場合はどうする?
面接を終えてほっとしてしまう気持ちはわかりますが、退室したからといってすぐに気を抜かないよう気をつけてください。
建物を出るまでは応募先企業の社内関係者が多くいます。スマホを確認したり歩く姿勢を崩したりしてしまわないよう注意しましょう。
スマホの電源を入れ直したりコートを羽織ったりするのも、建物を出てからするのが基本です。
面接官や案内係などがエレベーターや出口まで見送ってくれるケースがありますが、その場合は案内に従って、少し後ろをついていきましょう。
別れる際に改めて「本日はありがとうございました。」とお礼を伝え「失礼いたします。」と一礼をします。
エレベーターまで見送られた場合は、扉が閉まるまで頭を下げ続けると好印象です。
見送りの有無に関わらず、出口まで向かう最中ですれ違った社内の人や受付の人にもしっかり会釈してあいさつしよう!
転職面接で好印象を与える!服装やかばんのマナーとは
面接において第一印象を大きく左右するのは、話し方や話す内容よりも身だしなみなど「見た目」の部分です。
人は視覚からの情報に影響されることが多いといわれているため、まずは服装や持ち物、髪型などから清潔感のある身だしなみを整えましょう。
転職面接にふさわしい服装・かばん・靴・髪型について、詳しく解説します!
服装は基本スーツ!私服指定でもオフィスカジュアルに
転職活動での面接は、男女ともにビジネススーツを着るのが一般的です。
色は黒や濃紺、濃いグレーなどオーソドックスで落ち着いた雰囲気のスーツが無難です。ワイシャツは白か薄いブルーを選ぶとよいでしょう。
男性の場合、ネクタイは派手すぎない明るめのカラーのものをつけると好印象です。女性のパンツスーツ・スカートスーツに関してはどちらでも問題ありませんが、スカートの場合は丈が短すぎないように気をつけてください。
「服装自由」や「私服OK」という指示があった際は、何でもよいわけではなくオフィスカジュアルと呼ばれる服装を選びましょう。
襟付きのジャケットにスラックスなどのパンツやスカート、インナーはシャツやカットソーなどを組み合わせるのがおすすめです。
フィットしているサイズ感やシワがないかなど、清潔感が最も大切だぞ!
肌の露出が多い服装は絶対NG!
かばんはビジネスバッグが基本
かばんは、カジュアルすぎるものは避け、ビジネスバッグといわれるものが無難です。色はスーツや靴に合わせて黒や紺、茶色など落ち着いた色味にしましょう。
ポイントは、床に置いたときにしっかり自立するかどうかです。面接中かばんは足元に置くのが基本なので、スムーズにかばんを置ける構造であることが大切です。
また、A4サイズの書類が折れずに入るものがベストです。持っていく履歴書などの書類や、面接官から受け取る資料などを入れることを考慮しましょう。
リュックやブランド品などは避けよう!
靴は服装に合わせたきれいなものを
靴は、ビジネスシーンにおいて大きく印象を左右するといわれるほど、重要なアイテムです。
本革やブランド品でなくても問題ないので、まずは汚れや傷がなく清潔感のある靴を必ず用意しましょう。場合によっては磨いたり新品に買い替えたりするのがおすすめです。
色は、男女ともにスーツに合わせて選ぶのが無難です。一般的に男性は黒か茶の紐付き革靴、女性は黒、グレー、ベージュなどプレーンなデザインのパンプスがよいでしょう。
男性の靴下においても、スーツの色に合わせた無地のものが好ましいです。白や柄物は避けてください。
私服指定の場合も、服装に合わせたビジネスライクなものを選ぼう!
髪型は表情がよく見えるように
転職面接での髪型は、顔や表情がよく見えるような髪型がベストです。髪がかかっていたりだらしない髪型をしていたりするのは、清潔感が損なわれるためよくありません。
できる限り事前に髪を切ったり、長い髪はしっかりまとめたりして表情が見えるようにしましょう。
髪色は真っ黒でなくても問題ありませんが、明るすぎる色や派手な色はビジネスマナーとして悪印象になる可能性があります。
髪型・髪色だけでなく、派手なネイルやメイクなども避けるのがベターです。
余裕を持って準備して、好印象を残す身だしなみに整えよう!
まとめ
転職活動での面接は、初めてじゃないとはいえ緊張もしますし基本マナーができているかどうか不安もありますよね。
基本的なビジネスマナーを完璧に抑えているだけで、面接官からの印象は非常によく見えるに違いありません。
少しでも不安がある人は、本記事を振り返って面接マナーを完全習得しましょう。
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