100年以上の歴史を誇る三松堂印刷株式会社。その歴史の中で培われた技術と、新たな挑戦を受け入れる柔軟な社風が、今も変わらぬ強みとなっている!
東京・都心に位置する同社で、印刷から製本まで、自社一貫生産にこだわっているぞ。
今回は、中綴じ部署の村上さんと、平台課の小松さんにお話を伺い、印刷の世界の奥深さと、人を育てる文化について詳しく聞いてきたぞ!
By 金子
今日は職場の雰囲気も含めて、ざっくばらんにお話できたらと思います!
私も実は本が大好きで、作り手の視点をすごく知りたかったんです。
ありがとうございます!
私も入社して半年なので、まだまだ新鮮な気持ちで日々発見の連続なんです。
へえ、金子さんも本好きなんですね。
実は私もそれが入社のきっかけだったんですよ。
あ、そうだったんですか!ますます楽しみになってきました。
では、本日はよろしくお願いいたします!
100年企業の印刷現場で見つけた二人の新たな挑戦
お二人の経歴や日々の業務について、詳しく教えていただけますか?
私は半年前に新卒入社したばかりなんです。
平台課に所属して、印刷機の操作を担当しています。
平台課というのは、具体的にどんな部署なんですか?
印刷機を使って実際に刷る工程を担当する部署なんです。
一枚一枚の印刷の品質が、最終的な本の仕上がりを左右するので、とても重要な役割だと思っています。
なるほど!
私たちが手に取る本の、まさに土台を作る部署なんですね。
村上さんはどんなお仕事を?
私は中途入社して5年目になります。
製本課の中綴じ部署で、印刷物を本として仕上げる最終工程を担当しています。
実は以前は全く違う業界にいたんですよ。
へえ!それは意外です。
お二人とも、どんなきっかけで印刷の世界に来たんですか?
私は技術系の専門学校出身で、学んだことを活かせる職場を探していました。
100年以上の歴史がある会社なので、安定性に魅力を感じて志望しました。
私の場合は、保険会社で17年働いた後の大きな転身でした。
デスクワーク以外の仕事、特にものづくりに携わりたいという思いが強くなってきたんです。
本が好きだったこともあり、印刷・製本の世界に興味を持ちました。
都心に工場があるという立地も、決め手の一つでしたね。
17年も!それは大きな決断でしたよね。
私自身も、全く違う仕事から今のライターという仕事を選んだので。
その時の不安とか、乗り越え方とか、もし差し支えなければ…
そうですね。
最初は本当に不安でしたよ。
でも、新しいことへの挑戦がしたいという気持ちが強くて。
一から学び直す覚悟で飛び込みました。
その覚悟が今に繋がっているんですね…!
小松さんと村上さん、まったく違うバックグラウンドをお持ちなのに、今はどちらも印刷のプロフェッショナルとして活躍されている。そこに三松堂印刷さんの懐の深さを感じます。
誰かの手に渡る本を作る喜び|印刷のプロフェッショナルたちが語る仕事への想い
お二人にとって、この仕事のやりがいってどんなところにありますか?
私も本を手に取る時、作り手の方々の想いに思いを馳せることがあって。
私たちはお客様と直接会う機会はないのですが、自分たちが作った本が書店に並び、誰かの手に取られる瞬間を想像すると、とても嬉しくなります。
また次も当社に製本を依頼していただけるよう、一冊一冊丁寧に、妥協せずに仕上げることを心がけています。
その想い、すごく素敵ですね。
私も本選びの時、表紙や装丁に惹かれて手に取ることも多くて。
そういう一冊一冊の向こうに、こんな風に真摯に向き合ってくださる方々がいらっしゃるんですね。
小松さんはいかがですか?
入社して半年の私は、まだ先輩方のサポートが必要な部分も多いんです。
でも、できることが少しずつ増えていくのを実感できる瞬間があって。
特に印刷機などの技術的な面に興味があるので、新しい知識を得られるたびにやりがいを感じています。
具体的にどんな時に成長を感じますか?
はい。印刷の色合わせの作業で、何度も試し刷りを重ねて調整するのが普通なんですが、ある時、予想以上に早く理想の色を出せたんです。
その時は自分でも驚くほど嬉しかったですね。
その達成感、小松さんの表情からも伝わってきます!
お二人のお話を伺っていると、本づくりって本当に奥が深いんだなって。
完成品の美しさはもちろん、そこに至るまでの一つひとつの工程に、プロフェッショナルとしての誇りと愛情が詰まっているんですね。
技術は人から人へ|100年企業が大切にする”人を育てる文化”
これまでのお話を伺っていると、社内の雰囲気がとても良さそうに感じます。
お二人にとって、この会社の魅力ってどんなところにありますか?
何と言っても職場の雰囲気の良さですね。
全く違う業界からの転職で、最初は不安でいっぱいだったんです。
でも先輩方が基礎から丁寧に指導してくださって。
入社から半年ほどで基本的な作業を任せていただけるようになりました。
早い段階から実践的な仕事を任されるんですね。
失敗とかは…心配じゃなかったですか?
ええ、失敗は本当に多かったです(笑)
でも、行き詰まった時には周りの方々が声をかけてくれる。自分から助けを求めやすい環境があって、それがとても心強かったですね。
私も先輩方のサポートには本当に感謝しています。
印刷オペレーターになるには何年もかかると聞いていたのに、入社半年の私に機械操作を任せていただけるなんて、すごく特別なことだと感じています。
具体的にどんなサポートがありましたか?
印刷の仕事って確認事項が本当に多くて、最初は戸惑うことばかりでした。
でも先輩方が私の気づかないところまでフォローしてくださって。
実践を通じて成長させてくれる、それがこの会社の大きな魅力だと思います。
お二人のお話を伺っていると、技術を継承しながら若手を育てる、温かな職人たちの絆を感じますね。
目標に向かって一歩ずつ|職人としての成長を目指す二人の挑戦
これからお二人が挑戦していきたいことをお聞かせください。
私はまず、先輩方の力を借りずに一人で仕事ができるようになることが目標です。
印刷オペレーターとして独り立ちするまでには3~4年かかると聞いています。
対応の速さや色合わせの技術など、まだまだ課題は山積みですが、一つずつクリアしていきたいですね。
3~4年というスパンで考えると、本当に奥が深い仕事なんですね。
その中で半年でここまで来られているのは、すごいことだと思います。
いえいえ、まだまだです。
でも一つできることが増えるたびに、次は何を学ぼうかってワクワクするんです。
その好奇心、素敵ですね!
村上さんは、ベテランの立場としていかがですか?
製本課では、2種類の中綴じ機械を使用しているんです。
現在は1台は扱えるようになりましたが、もう1台はまだほとんど使いこなせていない状況です。
来年中には両方の機械を一人で操作できるようになること、それが私の当面の目標です。
5年目でもまだまだ新しい目標がある。
そこが印刷の世界の面白さなのかもしれませんね。
そうなんです。
私の先輩方を見ていても、経験を重ねるごとに新しい発見があるみたいで。
だからこそ、飽きることなく続けていけるんだと思います。
失敗を恐れず、前を向く|現場が求める”挑戦する心”
私もそうですが、未経験の分野に飛び込むのって勇気がいりますよね。
お二人から見て、どんな方と一緒に働きたいと思われますか?
私は、失敗を恐れない人ですね。それに、自ら動ける人。
製造現場なので、機械を止めての研修というより、実際の作業をしながら学んでもらうんです。
覚えることは山のようにあって、失敗を重ねながら成長していく環境なんですよ。
「失敗を恐れない」って言うのは簡単ですけど、実践するのは難しいですよね。
そうなんです。
だから受け身の姿勢ではなく、分からないことは自分から聞いて、積極的に動ける方に来ていただきたいですね。
私も最初は戸惑いましたが、周りの方々が温かく見守ってくれる環境があったから、前に進めました。
私も村上さんと同感です。
印刷工程は止められないし、何より品質を保つことが大切。
初めは誰でも慎重になりがちなんですが、それでも果敢にチャレンジできる人が向いていると思います。
具体的にはどういうことでしょうか?
説明を聞いただけでは身につかないんです。
実際に手を動かして、時には失敗もしながら学んでいく。
そういう試行錯誤を厭わない方が、この仕事に合っているんじゃないかなと思います。
失敗を恐れずチャレンジできる環境があって、それを支える仲間がいる。
お話を伺っていると、そんな心強い職場の空気が伝わってきますね。
経験ゼロでも大丈夫|新たな世界への第一歩を応援します
最後に、これから求職者の方へメッセージをお願いできますか?
私も実は「未経験だからできないかも」って思い込んでいた部分があって…。
印刷って普段の生活ではなかなか触れない世界だと思います。
知らない分野に飛び込むのは勇気がいるかもしれませんが、さまざまな技術が身につく、とてもやりがいのある仕事なんです!
ぜひ一歩を踏み出してみてください。
村上さんは異業種からの転身を実際に経験されて、今はバリバリの職人さんですよね。
これから挑戦を考えている方に、何かアドバイスはありますか?
はい、だからこそ言えるんです。
未経験でも全然問題ありません!年齢も関係ないですよ。
最初からできる人なんていないので、一から丁寧にフォローさせていただきます。
その言葉、すごく心強いです。
具体的にはどんな成長が期待できるんでしょうか?
何度も失敗を重ねながら、少しずつ機械のコツを掴んでいく。
そうしているうちに、自然と技術が身についてきているのを実感できるんです。
「私にはできないかも」って不安を感じている方こそ、ぜひチャレンジしてほしいですね。
今日は本当にありがとうございました!
お二人のお話を伺って、私自身も新しいことに挑戦する勇気をもらえた気がします。
今回は、100年以上の歴史を持つ三松堂印刷株式会社で働く、製本のベテラン・村上さんと、印刷オペレーターの小松さんにお話を聞いてきたぞ!
本づくりへの誇りと情熱を持ちながら、丁寧な技術継承で未来を築いていく同社。
「一人前になるまでしっかりサポートする」という先輩方の温かな姿勢と、失敗を恐れず成長できる環境がとても印象的だったぞ。
本が好きな方、ものづくりに携わりたい方、そして新しいことに挑戦したい方は、ぜひ三松堂印刷の扉を叩いてみよう!
村上さんのように異業種からの転身も、小松さんのように新卒での挑戦も、意欲さえあれば大歓迎とのこと!
企業情報
企業名 | 三松堂印刷株式会社 |
代表者 |
代表取締役会長 矢部 一憲 代表取締役社長 矢部真太郎 |
所在地 | 〒101-0065 東京都千代田区西神田3丁目2番1号 住友不動産千代田ファーストビル南館 14階 |
ホームページ | https://sanshodo.co.jp/ |