転職を考える20代の方は多いでしょう。しかし、面接で自己PRをうまく伝えられず、不採用になってしまうケースも少なくありません。
転職の成功率を上げるためには、自分の強みや経験を企業に魅力的に伝える必要があります。
そこで本記事では、自己PRのポイントや例文を交えて徹底解説します。未経験の方も転職経験者の方も、必見の内容となっているのでぜひ参考にしてください。
自己PRと自己紹介と長所の違いとは
自己PR・自己紹介・長所は、いずれも自分自身について説明する場面で用いられますが、その目的と内容には違いがあります。
以下の表に、それぞれに適した回答内容と質問意図をまとめてみました。
回答内容 | 質問意図 | |
自己PR | 自分の経験やスキルを仕事に結びつけ、アピールする | 応募者の経験やスキルが、企業のニーズにマッチし、即戦力となるか見極める |
自己紹介 | 自分の基本的な情報や背景を伝える | 応募者の人となりや経歴を把握する |
長所 | 自分の性格や能力の中で、優れている部分を説明する | 応募者の強みを理解し、企業での活躍をイメージする |
自己紹介は、応募者の経歴や人柄など基本情報を知るために聞かれるものなので、名前やこれまでの職歴などを簡潔に答えれば問題ありません。
長所は、必ずしも仕事へのこだわりなどと結びつける必要はなく、元々持っている性格の中で優秀な部分をピックアップして簡潔に伝えましょう。
そして、それらに絡めた自分の強みや経験、スキルを伝え、企業にどう貢献できるのかをアピールするのが自己PRです。
自分の強みを理解した上で、それぞれの場面に合わせて、適切な内容を盛り込むことが大切です。
転職面接で受かる!自己PRを魅力的に伝えるポイント
転職面接で自己PRを行う際、最も重要なのは、自分の強みや経験を企業に魅力的に伝えることです。しかし、漠然とした説明では印象に残りません。
そこで、以下のポイントを押さえて、効果的な自己PRを心がけましょう。
- 数字を用いて具体的にアピール!
- 企業が求めるスキルに合わせて自己PRする
- エピソードは絞って簡潔に!詰め込みすぎNG
- 履歴書や職務経歴書に書いた内容に合わせる
数字を用いて具体的にアピール!
自己PRで前職の経験をアピールする際、具体的な数字を用いると説得力が増します。
例えば「前職で営業チームのリーダーを務め、メンバーのモチベーション管理と課題解決に取り組んだ結果、1年で売上を20%向上させました」のように、数字を交えて具体的に伝えると、自分の実績や能力が相手に伝わりやすくなります。
前職での経験を振り返り、数値化できる実績がないか確認してみてください。売上増加や経費削減の割合、プロジェクトの進捗率、顧客満足度の向上率など、アピールできる数字を見つけ出しましょう。
また、数字だけでなく、その実績を達成するために自分がどのような行動を取ったのかも併せて説明すると、自己PRがより魅力的なものになります。
目に見える数字は、努力や能力が最も伝わりやすいぞ!
企業が求めるスキルに合わせて自己PRする
自己PRは、転職先の企業が求めるスキルに合わせて行うのが効果的です。求人情報や企業研究から、必要とされる能力を把握しましょう。
自分の経験やスキルを棚卸しして、企業の求めるスキルとマッチングさせます。例えば、営業職ならコミュニケーション力や交渉力をアピール。IT企業なら、プログラミングスキルや開発経験を強調します。
自分の強みを企業の求めるスキルに結び付けて伝えることで、「この人なら我が社に貢献してくれそうだ」と思ってもらえる可能性が高まります。
ただし、嘘はNGです。自分の本当の強みを伝えることが大切。企業のニーズと自分の強みを結び付け、自信を持って自己PRに臨みましょう。
魅力的な自己PRは、内定への近道になるはずだよ!
エピソードは絞って簡潔に!詰め込みすぎNG
自己PRでエピソードを交えるのは効果的ですが、詰め込みすぎには注意が必要です。面接官に自分の魅力を印象付けるには、短時間で的確にアピールしましょう。
そのためには、伝えたいエピソードを厳選し簡潔にまとめることが重要です。1〜2個のエピソードに絞り、その内容を30秒〜1分程度で説明できるようにしておきましょう。
自分の強みが発揮された場面や、困難を乗り越えた経験など、アピール性の高いエピソードを選ぶのがおすすめです。
転職面接ではエピソード選びにも戦略が必要だぞ!
履歴書や職務経歴書に書いた内容に合わせる
転職面接で自己PRをする際は、事前に提出した履歴書や職務経歴書の内容と整合性を取ることが大切です。面接官は、これらの書類をもとに質問を用意していることが多いため、書類と異なる内容を話すと、印象を損ねてしまうかもしれません。
そこで、面接前に自分が書類に記載した内容を再確認しておきましょう。特に、強みとしてアピールした点や、具体的な実績については、より深く掘り下げて説明できるように準備しておくことが重要です。
また、書類に記載していない内容を新たに自己PRに盛り込む場合は、整合性を保てるよう注意が必要です。面接官に「書類にはなかったことを言っている」と思われないよう、自然な流れで話を展開するよう心がけましょう。
書類と面接での自己PRを連動させることで、より説得力のある自己PRになるはず!
【ケース別】面接にも職務経歴書にも使える!自己PRの回答例文
自己PRは、転職活動の成否を左右する重要なポイントです。しかし「何を話せばよいのかわからない」と悩む人も多いのではないでしょうか?
そこで、以下のようなさまざまなケースを想定した自己PRの回答例文を紹介します。
- 営業職へ転職する場合の自己PR例文
- 未経験の職種に転職する場合の自己PR例文
- 第二新卒として転職する場合の自己PR例文
これらの例文を参考にして、自分の経験やスキルを振り返ってみてください。そして、自分ならではの魅力的な自己PRを作成してみましょう!
メリットとデメリットについてそれぞれ解説していくよ!
営業職へ転職する場合の自己PR例文
営業職へ転職する際の自己PRでは、これまでの経験で培ったコミュニケーション力や問題解決力、さらには目標達成に向けた姿勢をアピールすることが重要です。
以下は、営業職へ転職する際の自己PR例文です。
前職では、新規開拓営業を担当し、1年で30社以上の新規顧客を獲得しました。クライアントのニーズをヒアリングし、課題解決に向けた提案を行うことで、高い信頼関係を構築してきました。
また、営業目標の達成に向けて、チームメンバーのモチベーション管理にも注力。週次ミーティングでの情報共有や、個別面談でのフィードバックを通じて、メンバー一人ひとりの強みを引き出すことに努めました。
私の強みは、相手の立場に立って考え、柔軟にコミュニケーションを取れる点です。この強みを生かし、御社の営業戦略に貢献したいと考えています。
事務職へ転職する場合の自己PR例文
事務職へ転職する際の自己PRでは、業務効率化や情報管理能力、コミュニケーション力などをアピールすることが効果的です。
以下は、事務職へ転職する際の自己PR例文です。
前職では、経理事務を担当し、月次決算業務や請求書の発行などを行ってきました。業務の効率化を図るため、自ら新しい経理ソフトを導入し、作業時間を20%削減することに成功しました。
私は几帳面で、正確性高く仕事をできる点が強みです。加えて、社内外の関係者とスムーズにコミュニケーションを取ることができます。事務職として、御社の業務効率化とチームワークの向上に貢献したいと考えています。
未経験の職種に転職する場合の自己PR例文
未経験の職種に転職する際の自己PRでは、これまでの経験で培ったスキルや姿勢が、新しい職種でも活かせることをアピールすることが大切です。
以下は、未経験の職種に転職する際の自己PR例文です。
前職では、販売職として店舗運営に携わってきました。在庫管理や売上目標の達成など、与えられたタスクを確実にこなすことで、店舗の業績向上に貢献しました。
今回、事務職への転職を希望していますが、前職で培った正確性と効率性へのこだわりは、事務職でも発揮できると自信があります。また、未経験の分野だからこそ、新鮮な視点で業務改善の提案ができるのではないかと考えています。
私は新しいことへの学習意欲が高く、どんな職種でも真摯に取り組む姿勢が強みです。事務職という新たな挑戦を通じて、御社の発展に尽力したいと思います。
第二新卒として転職する場合の自己PR例文
第二新卒として転職する際の自己PRでは、前職での経験を通じて得た成長や気づきを伝えることが重要です。
以下は、第二新卒として転職する際の自己PR例文です。
前職では、ITエンジニアとして2年間働いてきました。担当したプロジェクトでは、新しい技術を積極的に取り入れ、開発効率を30%向上させることに成功しました。
しかし、自分の将来のキャリアを見つめ直した時、より顧客に近い立場で働きたいと感じるようになりました。そこで、営業職へのキャリアチェンジを決意しました。
前職で培ったITの知識は、営業先のニーズを的確に把握し、適切な提案をする上で強みになると確信しています。また、エンジニアとしてのプロジェクト管理経験から、締め切りを守り、確実に結果を出す力も身につけました。
第二新卒として、営業職に挑戦できることに感謝しています。フレッシュな視点と、これまでの経験を融合させ、御社の事業拡大に貢献したいと考えています。
自己PRが思いつかない!どうやって考える?
自己PRを考えるのは、意外と難しいものです。特に、自分の強みや魅力を客観的に捉えることに慣れていない人は、自己PRのネタ探しに苦労するかもしれません。
しかし、自己PRのヒントは自分自身の中に必ずあるはずです。ここでは、自己PRが思いつかない時の考え方を解説します。
- 自己分析してみる
- これまでの経験を振り返ってみる
- 家族・友人に自分の強みは何か聞いてみる
自分の強みを知ることは、自己PRだけでなく、キャリア形成においても重要なことです。
自分らしい自己PRを見つける努力を続けてみよう!
自己分析してみる
自己PRを考える第一歩は、自己分析から始めましょう。自分自身の性格や価値観、強みや弱みを理解することが、説得力のある自己PRを作る上で欠かせません。
まずは、自分の性格を単語でもよいので言語化してみてください。几帳面なのか、社交的なのか、慎重なのか、行動力があるのか。自分の特徴を把握することで、自己PRのキーワードが見えてくるはずです。
次に、自分の価値観を探ってみましょう。仕事において、何を大切にしているのかを考えます。チームワーク、効率性、創造性など、自分が重視する価値観を明確にすることが大切です。
また、自分の得意分野や強みを洗い出してみてください。細かい作業が得意、人と話すのが上手い、データ分析が得意など、具体的な強みを特定しましょう。一方で、苦手なこと弱みも認識しておくことが重要です。
自己分析を通じて、自分の特徴を多角的に理解することで自己PRを思いつく第一歩となります。
自分自身と向き合う時間を大切にしてみよう!
これまでの経験を振り返ってみる
自己PRのネタを探すために、これまでの経験を振り返ってみるのも効果的な方法です。仕事だけでなく、学生時代やアルバイト、部活動などの経験も含めて、自分が成長を感じた出来事を思い出してみましょう。
例えば、困難なプロジェクトを成功に導いた経験や、チームをまとめてリーダーシップを発揮した出来事など、自分の強みが発揮された場面はありませんか?そういったエピソードは、自己PRとして大きな説得力を持ちます。
また、失敗から学んだ経験も立派な自己PRのネタになり得ます。失敗から何を学び、どのように改善したのか、そのプロセスを話すことで自分の成長力や柔軟性をアピールできるでしょう。
学生時代の経験も掘り起こしてみてください。部活動やサークル活動、ボランティアなど、自分が情熱を注いだことは何だったのか、そこから自分の強みや価値観が見えてくるかもしれません。
過去の自分を通して、現在の自分の強みを再発見してみよう!
家族・友人に自分の強みは何か聞いてみる
自分の強みを探るために、身近な人の意見を聞いてみるのも一つの手です。家族や友人など自分をよく知る人は、意外と自分の良いところを見抜いているものです。
例えば、「私ってどんなところが長所だと思う?」「私の仕事ぶりを見てどんな印象を持った?」といった質問をしてみてください。自分では気づかなかった強みを発見できるかもしれません。
時には、「あなたは人の話をよく聞くところがいいね」「責任感が強くて、最後までやり遂げるところが素晴らしいよ」など、具体的な言葉で教えてくれることもあるでしょう。そういった言葉は、自己PRを考える上で大きなヒントになります。
自分の強みを知るためには、自分の内側だけでなく、外側の視点を取り入れることが重要です。
信頼できる人たちの意見を聞き、自分らしい自己PRを見つけていこう!
まとめ
自己PRは、転職活動の成功を大きく左右する重要なポイントです。
具体的な数字を交えたエピソードを盛り込み、簡潔にまとめることを意識しましょう。さまざまなケースに合わせた自己PRの例文を参考に、自分なりのアピールポイントを見つけてください。
自己PRを通じて、自分の強みと可能性を再発見し、理想のキャリアを掴んでくださいね!
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